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ラブフルート(インディアンフルート/ネイティブアメリカンフルート)について
Love Flute = Indian Flute = Native American Flute
ラブフルート = インディアンフルート = ネイティブアメリカンフルート
「ラブフルートというのは、あなたが名付けたのですか?」
そんな問いかけを受けたこともあって何故、ラブフルートと呼んでいるのか簡単に書いてみることにします。
このHPには、とりあえず5つの呼び名を掲載しています。
ネイティブアメリカン・フルート/ネイティブアメリカン・ラブフルート/インディアン・フルート/インディアン・ラブフルート/ラブフルートの5つです。
端的に 「ラブフルート」という呼称が一番簡潔で覚えやすいと感じました。ま
た、ネイティブアメリカンとよぶのか、インディアンでも良いのかといった面倒なやりとりを回避したいという思いもあります。
国内では、多分インディアンフルートが一般的な呼称になっているのでHPでの
アクセスを期待するならインディアンフルートが望ましいのでしょう。
皮肉なことに、「ラブフルート」と口にした後でインディアンフルートとかネイ
ティブアメリカンフルートのことですと
説明を加えなければならないのが実情ですが、よほどのことがない限り「ラブフルー
ト」と呼び続けようと思っています。
実際、アメリカのサイトでも呼称は様々でこれといった決め手はなさそうですし、
その必要もなさそうだと感じました。
また、 私が初めてラブフルートを製作するとき参考にしたインディアンクラフトの
テキストには
Flageoleto or Love Fluteと記載されていました。
参考までに フラジョレット(Flageoleto)について、幾つか調べてみたことを書いてみます。
『Flageoletot=前面に4穴、背面に2穴ある小型の縦笛式木管楽器』(ラン
ダムハウス)
『音孔6個の小型のたて笛』(研究社)
『小さなフルート、ホイッスルの類、6穴』(英英辞典・オックスフォード)
『Flageolett(独) フラジョレット(起源は仏)、たて笛の一種・オル
ガンの音栓 』
こうしてみると、ごく一般的な笛の総称のようです。
笛を前にして、「これはいわゆる笛の類です」というのもややこしそうです。
フルートを横笛と考えていて、ラブフルートを見たとたん、「あれっ!たて笛なんで
すね」と言われることもあります。
筒に穴があって、息を吹き込むものを笛と総称したり、笛をフルートと訳している辞
書もあるのでいささか混乱します。
とりあえずインディアン・フラジョレットかインディアン・ラブフルートと呼ぶの
が妥当と思われます。
とはいえ一般的にはフラジョレットという呼称は使われないので、ラブフルートが妥
当だろうと考えました。
最初に「インディアン」を使えば、より親切かとも思いますが、差別用語になるので
はないかという考え方もありますので、
シンプルな呼称にしたいと思いインディアンは割愛しました。
割愛の理由はもうひとつあります。このフルートが民族楽器の類と決め付けられず
に幅広い人たちに触れてもらうことで
心と音のつながり(自分自身と向き合う)に気付いてもらいたいという思いがありま
した。
あくまでも個人的な経験ですが、この笛の音色が、自分の心の深いところに響いてい
ることに気付いたとき 、
これを「愛の笛」・ラブフルートと呼ぶのは、とても自然なことだと感じたのです。
「愛の笛」という絵本の存在は、しばらく後に知りましたが、日本語の表現は微妙に
ニュアンスが違うような気がしてカタカナ表現に落ち着きました。
この笛は、静かに、やさしく、そっと息を吹き込むだけでその響きが全身を包み込
んでくれました。
それは本体にたっぷりと吹き込まれた息を受け止めてくれる見えない空間があるから
でしょう。
この笛が豊かな空間を持っていることは、ラブフルートの際立った特徴であり、独
特の音色の秘密だと思います。
息という文字が「自らの心」だとすればその心を受け止めて、音色に変えてくれる笛
なのだと…自らの心を受け止め、現してくれる状態そのものが愛ではないだろうか…何かのためとか、誰のため
というのではなく、何をどう演奏するとか、
笛の巧みさを現すのでもなく、 笛を手にして、自らの息を吹き込むときそこに愛が
あることに気付かせてくれる笛 。
人生の旅の途上で自らが歩むべき道を尋ね求めて真摯に天を仰ぐ人がいるならレイ
バンが携えて来たラブフルートを
手にとって自分の息を吹き込んでみるといい 。
言葉にはならない、様々な人生の秘密を自らの心を美しい音色に変えて気付かせてく
れるだろう 。
そんな思いと共に、この笛をラブフルートと呼ぶ旅が始まりました。
「愛の笛」ラブフルート
自分の声で歌ってみませんか?
あなたの呼吸がそのままひとつのひとつの音になる、
それがラブフルート(ネイティブアメリカンフルート)の世界です。
アメリカ先住民族にはこんな物語があります。
ひとりの内気な若者がいました。
敵の戦士やバッファローには勇敢に立ち向かう彼でしたが、
自分の好きな美しい娘に声を掛けようとすると
嘘のように勇気がしぼんでしまうのです。
そんな自分がすっかり嫌になった彼は、あてのない旅に出ました。
見えない力に導かれて、彼は一本の笛に出会います。
ヘラジカ人間が彼に教えてくれました。
「この世界にいる全てのもの達が力をあわせてこの笛を作ってくれた。
だから、これを吹けば自分の心のうちを素直に愛する娘に
語って聞かせることが出来よう」
彼は笛の調べで娘に語りかけます。
娘はそのはずかしがり屋の若者を愛しました。
なぜならおよそ言葉が語りうるよりもなお美しく
彼はこういい続けていたからです
「愛してる」 「愛してる」 「愛してる」 「愛してる」
ポール・ゴーブル著/北山耕平訳「愛の笛」 河出書房新書より
誰でも心の中に色々な思いを持っています
それを言葉にして伝えようとすると、うまく表現できなかったり
ふさわしい言葉が見つからなかったり
こころがしぼんでしまうことがあります
思い起こしてみてください
呼吸をする時、人は自由です
何にしばられることなく、何も恐れず、自然に呼吸しています
そのまま静かに笛を口にあてて呼吸をしてみてください
愛する人へ、家族へ、友人に、そして自分自身に対して
あなたの心の声がメロディーになって流れ出すでしょう
この笛を吹くには特別な技術はいりません
心の深い思いとフルートの音色がひとつになったとき
気づかなかった心の扉が開かれ
自分の本当の姿に目覚め
新しい心の旅が始まるのです
あなたも自分の声で歌ってみませんか?
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